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私が乗ったUFO(1ページ目)
黒いチップ
物心ついた時から、私の背中には、黒い丸い金属のようなものが入っていました。
場所は、腰の少し左寄りです。
金属の大きさは、直径5mmくらいの正円。
厚さは、おそらく1〜2mmくらいで、皮下0.5mmくらいのところに埋まっていました。
皮膚の上から触っても、それが固いのはわかりました。
そして、その黒い丸い金属は、母の背中にも入っていました。
場所も大きさも全く同じでした。
そのころは、宇宙人の仕業とは思っていませんでしたから、それはきっとホクロのようなもので、遺伝なのだと思っていました。
その黒い金属のあたりが、ときどき、痒い(かゆい)日がありました。
「お母さん、今日、ここが痒いんだけど。」
「お前も痒いの?あたしもだよ。」
「なんなんだろうね?」
「不思議だね。」
私が痒いときは、お母さんも痒いのでした。
お母さんの記憶が削除された
私は大人になり、矢追純一さんのUFO特番を見て、自分はUFOに乗ったのだと確信していました。
そして、大学を卒業した頃、X-ファイルが大流行!
アブダクトされた人たちの体に、チップが埋め込まれていることを知ったのです。
この、自分の背中に入っているチップは、宇宙人の発信機に違いないと思いました。
そこが痒くなるのは、おそらく、UFOが近づいてきて、何らかの電波のようなものを受信した時なのだと思いました。
一人暮らしをしていた私は、久しぶりに実家に帰りました。
すると、チップのところが痒くなったので、お母さんに話しかけました。
「お母さん、今日、ここ痒くない?」
「え?何が?」
「ほら、背中にある黒いやつだよ。」
「黒いやつって何?」
「お母さん、私と同じ場所に黒いチップが入ってるじゃん!」
「何言ってんのよ、気持ち悪い。」
これまで、何度も母と話したのに、なぜ、母は覚えていないんだ?
「お母さん、ちょっと、背中見せて!!」
嫌がる母の背中を、無理矢理見せてもらうと、
なんと、母の背中にあったはずの発信機が無くなっていました。
「もう、なんなのよ!頭おかしいんじゃないの?!」
おかしいのは、母の方だ!
あのチップが自然に消えるはずがない。
それに、チップに関する記憶だけが、完全に無くなってしまうなんて!!
その日は、母の50歳の誕生日の2日後でした。
宇宙人の追跡調査は、50歳で終わりなんだ!!
私には、そうとしか考えられませんでした。
勇者みかりんは、チップを取り出した!
宇宙人にチップを取り出されて、記憶を消去される前に、何としてもチップを確認したい!
私は、その頃、福島県福島市に住んでいました。
実家から福島に戻った私は、すぐに福島赤十字病院に行きました。
「この背中にある黒いやつを取り出したいんです。」
「そうですね。悪性の腫瘍の可能性もありますので、取り出して生検して見ましょう。」
でも、手術の予約は一杯で、1ヶ月待たなければなりませんでした。
そして、1ヶ月後、手術でチップを取り出しました。
手術をしてくれたのは、若い男の先生でした。
手術には30分くらいかかりました。
私は、先生に「これは、宇宙人が埋め込んだチップだと思う」という話をしました。
先生は、とても好意的に話を聞いてくれて、いっさい否定しませんでした。
さらに、生検(生体検査)の結果が出るまで、1ヶ月くらい待ったように思います。
これがもし、未知の金属で、地球には無いテクノロジーで作られたチップだとしたら、大ニュースになるに違いありません。
世紀の大発見になるかもしれない!
私がUFOに乗ったことの証明になるはずです。
その時の私の気持ちは、ドキドキ、ワクワク、ハラハラ。結果が楽しみでたまりませんでした。
そして、とうとう、結果が出ました。
「ただの皮膚繊維腫でしたよ。」
「えっ? ひ、ふ、せん??」
「皮膚繊維腫(ひふせんいしゅ)は、皮膚の老廃物の塊です。
僕も、こんな真っ黒い皮膚繊維腫は初めて見ました。
すごく珍しいですけど、あり得なくはないです。
良性ですから、心配ありません。」
「え? チップじゃないんですか?」
「ガッカリしました?」
先生は優しく笑いました。
私は、それ以上、言葉が出てきませんでした。
頭も、心も真っ白、放心状態でした。
取り出したやつを見せてもらいましたが、黒いやつだけを取り出したのではなく、周りの皮膚と一緒に立方体の形で切り取られて、透明の液体の中に入れられていました。
赤い肉と、黒い丸い粒。
まるでスイカのように見えました。
でも、スイカの種に見える黒い丸いものは、完全な円形をしているのでした。
その頃、スマホというものがあれば、写真を撮ったのですが、その時代にスマホは無く、カメラも持っていませんでした。
だから、写真はありません。
今も、背中に傷は残っていますが。

私の背中の黒いやつは、チップでも、発信機でも無かったのです。
私は、UFOに乗ってはいなかったのです。
自分は、なんて、馬鹿なんだ!
宇宙人に誘拐されて、発信機を埋め込まれたと思い込むなんて!
私は、自分は間違っていたのだと、自分を納得させました。
ただ、1つ疑問が残りました。
母の背中のやつは、なぜ突然消え、記憶までも完全に無くなってしまったのでしょうか?
福島赤十字病院の先生は、「皮膚繊維腫が自然に無くなることは絶対にありません。」と断言していました。
でも、母の皮膚繊維腫は消えたのです。
きっと人間の体には、医学では証明できないことも起きるのだろう、と考えるしかありませんでした。
チップはすり替えられた
それから数年後、私は、5〜6人の友人と共に、神奈川県箱根市の明神ヶ岳に登っていました。
明神ヶ岳の頂上は東西に長く、いくら歩いても、なかなか山頂に着きませんでした。
その時、私は「UFOに誘拐されて、発信機を埋め込まれた、と思いこんでいた私(笑)」の話をしました。
「ただの皮膚繊維腫だったんですよ〜(笑)」
そう話す私に、友人Tさんが、
「みかりん、何言ってんの?!手術まで1ヶ月も待ったんでしょ?その間に誘拐されてすり替えられたに決まってんじゃん!」
ホンマやっ!!なんてこった!!
私は、なんで今まで、そんな簡単なことに気づかなかったんだろう?!
すごく納得がいきました。
真っ黒い、正円の皮膚繊維腫なんて、ネットをいくら探しても見つからないはずです。
あれは、まぎれもなく発信機だったのです!!
これで、母の発信機が突然消え、記憶まで完全に消えてしまったことも説明がつきました。
だとしたら、私は、自分で発信機を取り出すことを選んでしまった。
宇宙人の追跡調査は、その時、終わってしまったんだな。
私が終わらせてしまったんだ。
もう、UFOは、私を見ていないんだ。
私は、なんとも寂しい気持ちになりました。
宇宙人は、少し進化した地球人を観察している
宇宙人は、なぜ、私たちを誘拐し、チップを埋め込んで、追跡するのでしょうか?
ここからは、私の仮説になりますが、
宇宙人は、私たち地球人の進化を記録、調査しているのだと思います。
その調査対象の個体を、どうやって選んでいるのか?
それは、地球人の中でも、少し進化している個体を選んでいるような気がするのです。
私も、母も、霊感があり、人には見えないものが見えます。
地球はこれまで、3次元の世界でした。
でも中には、少しだけ進化した人間がいて、4次元を感じられるのではないかと思うのです。
見えるはずのない物 イコール 4次元以上の物なのではないか、と思うのです。
宇宙人は、途中でチップを取り出してしまった私を、もう追跡していないのでしょうか?
それが、そうでもなさそうなのです。
江ノ島で撮影したUFO
2018年8月26日。江ノ島海岸で撮った写真に、たまたまUFOが写っていました。

拡大したのがこちらです。

さらに拡大。

肉眼では全く見えませんでした。
後から写真を確認したら、写っていたのです。
夕日に照らされて、球体の下半分だけ、光が反射しています。
ちなみに、この写真はライブフォトなので、UFOは2秒くらい動いています。
UFOの外壁は光学迷彩になっている
私が見たUFOは、真っ白い球体でした。
割れ目も筋もない、滑らかな表面でした。
私の大好きなアニメ「攻殻機動隊」に、光学迷彩というものが出てきます。
UFOは、正にそれなんだと思います。
光学迷彩とは、本来そこに見えるはずの映像を映し出すことによって、まるで存在しないかのように、隠す技術(ステルス技術)です。
光学迷彩をするには、滑らかな、真っ白な外壁はぴったりです。
攻殻機動隊 新劇場版 PV
UFOが光学迷彩を使っているとすれば、近くにいたとしても、人間の目には見えません。
私が、科学技術館で見た巨大なUFOは、光学迷彩が故障して、一瞬だけ姿が見えたのでしょう。
私に見つかったことに気づいて、ワームホールに入り、姿を消したのだと思います。
宇宙人は、地球人より、高次元の存在ですからね。
宇宙人が乗っていない、小型の偵察機もあります。
映画「プロメテウス」に出てくるような、小型の球体の偵察機です。
光学迷彩で、私たちの目には見えませんが、どこにいてもおかしくありません。
映画「プロメテウス」の予告映像
この次は、エリア51に行った時のことを書きたいと思います。
続きはこちら(エリア51に行ってきた!)