エリア51に行ってきた!

2001年4月、宇津呂鹿太郎さんとエリア51に行ってきました。
宇津呂鹿太郎(うつろ しかたろう)さんは、私の昔からの友人で、現在は怪談作家として活躍されています。
普段は、あだ名で呼んでいますが、この記事では「鹿ちゃん」と書きます。
宇津呂鹿太郎 Facebook
宇津呂怪談事務所

エリア51とは?

エリア51とは、アメリカのネバダ州の砂漠の中にある軍事施設です。
ロズウェル事件で墜落したUFOと宇宙人が収容され、秘密裏に未知のテクノロジーが研究されていると言われています。
映画インディペンデンス・デイに出てくる、あの怪しい施設です。

ネバダ州の広大な砂漠の中に明らかに軍事施設があるのに、地図には何も記載が無く、アメリカ政府は長年、その存在を否定してきました。
2013年にCIAが軍事施設の存在を認めましたが、ロズウェル事件との関係やUFOの残骸の収容、宇宙人の捕獲については否定しています。

スタートレックコンベンション

最初に白状します。
私と鹿ちゃんは、筋金入りのトレッキーです。
(※トレッキーとは、スタートレックヲタクのことです。)

ジョージ・タケイさんと初めて会ったときの写真に、2回目に会ったときにサインをしてもらった

2001年宇宙の旅・・・ならぬ、2001年の春、私と鹿ちゃんは、十数人のトレッキー仲間とともにアメリカへ行きました。
カリフォルニア州パサディナで開催される、Star Trek Grand Slum Convention に参加するためです。
スタートレックコンベンションとは、トレッキーのお祭りのようなもので、世界各地で開催されています。
スタートレックに出演している俳優さんが来て、スピーチをしたり、サインをしてくれたり、スタートレック他、SF作品のグッズショップが数多く出店したりして、世界中からトレッキーやSFファンが集まってくるイベントです。

エズリー・ダックス役のニコール・デ・ボアさんと

スタートレックコンベンションについては、書き出すとキリがないので、この辺でエリア51の話に戻りたいと思います。

ラスベガスからエリア51へドライブ

コンベンションの後、スタートレックのテーマパーク『STAR TREK THE EXPERIENCE』に行くために、ラスベガスへ行きました。

今はなき、STAR TREK THE EXPERIENCE

最終日の自由行動の日、鹿ちゃんが、「エリア51に行くねんけど、一緒に行かへん?」と誘ってくれたのです。
鹿ちゃんは、1枚の地図を持っていました。
現物はもうありませんが、こんな感じの地図でした。

ラスベガスの北に砂漠があり、その中にエリア51がある。
入り口はどこにあるかわからないけど、Black Mailbox が目印になっている。
とのことでした。

私たちは朝イチで、ラスベガスのHertzでレンタカーを借りました。
その頃Hertzでは、日本の運転免許証を持っていれば、簡単に車をレンタルできました。

まず、ラスベガスからルート95を北上していきました。
上の地図で見ると左の方の道に行ったことになります。
後で判ったのですが、右の方の道(ルート15)を行って、ルート93に入る方が早かったのですが、その時はわかりませんでした。
初めてのアメリカで、左ハンドルに右車線、交通量の多いラスベガスの道路から、目的の国道に入るだけでも、ヒヤヒヤものだったのを覚えています。
と言っても、私は免許を持っておらず、運転したのは鹿ちゃんなんですけどね(^^;)

ネバダ砂漠は広かった

エリア51の周りは、道路がぐるっと一周しているので、走っていればそのうち着くだろうと、気楽に走りはじめました。
砂漠のハイウェイは地平線までまっすぐ続いていました。
車はほとんど走っていませんでした。

地平線までまっすぐ続くネバダ砂漠のハイウェイ

景色はとても綺麗でした。
エリア51と思われる方向には山がありました。
おそらく、チャールストン山だと思います。

エリア51の方角に見えた山

進めど進めど砂漠は続きます。
『LAST SERVICE BEFORE AREA 51』という看板が出てきたときは、「わぁー!もうすぐだー!」と思いました。

「エリア51まで最後のスーパー」の看板

確かに、最後のスーパーだったかもしれません。
でも、エリア51は、そこからすぐではありませんでした。
更に数時間走っても、何も無い砂漠が続くばかりでした。

私はトイレに行きたくなりましたが、トイレどころか、建物がありそうな気配は全くありませんでした。
どうにも我慢できなくなり、砂漠で用を足す事にしました。
しかし、そこは砂漠。隠れる場所はありません。
鹿ちゃんに「絶対こっち見ないでねー!!!」とお願いし、砂漠のど真ん中で、用を済ませました。

世界の中心、ならぬ、砂漠のど真ん中で「絶対こっち見ないで!!!」と叫んだ私

EXTRATERRESTRIAL HIGHWAY(通称:UFOハイウェイ)

夕方になり、だんだん陽が影ってきたころ、鹿ちゃんが、ある標識に気づき、車を停めました。

EXTRATERRESTRIAL HIGHWAY の標識

拡大した写真がこちら。

EXTRATERRESTRIAL HIGHWAY の標識(アップ)

これは、誰かが勝手に設置したものではなく、国か州が設置した正式な標識です。
ルート375は『EXTRATERRESTRIAL HIGHWAY』という正式な名称が付いているのです。
EXTRATERRESTRIAL(エクストラ・テレストリアル)とは、地球外の、宇宙からのという意味です。
要するに宇宙人のハイウェイ!
国道にこんな名前を付けるなんて、アメリカはやっぱりジョークが効いてるなぁ。
親しみを込めてか、シールがたくさん貼られていました。

さぁ、エリア51にだいぶ近づいてきたんじゃないでしょうか?!
でも、まだまだ道は続くのでした。

モーテル LITTLE A’LE’ INN(リトル・エイリアン)

空もとっぷり暗くなったころ、電灯の無いハイウェイは、私たちの車のサーチライト以外は、全くの闇でした。
そこに明るい看板が見えてきました。
レストランバー・モーテルの看板でした。

LITTLE A’LE’ INNの看板

リトル・エール・インで、リトル・エイリアン。ダジャレですね。
エールはビール、インは宿のことです。
私たちはここで夕食を取ることにしました。

店の中に入ると、UFOの写真や模型、リトル・グリーン・マンのフィギュアなど、にぎやかに飾られていました。
客は、私たち以外、誰もいませんでした。

アメリカのレストランで出てくる料理が、とにかく量が多くて困っていた私は、一番安くて量が少なそうなフレンチトーストをオーダーしました。7.5ドルくらいだったと思います。
フレンチトースト1枚なら残さず食べられるはず。。。
でも、出てきたフレンチトーストは、なんと8枚でした!!!(食パン半斤分!!!)

鹿ちゃんは、ハンバーガーのようなものを頼んでいたような気がします。
二人とも食べきれず、半分以上残したと思います。

それでも、レストランのご主人は、とてもフレンドリーに声をかけてくれました。
「カウンターの中に入ってみなよ!写真を撮ってあげるよ!」
そして、撮っていただいたのがこの写真です。

LITTLE A’LE’ INN のカウンターで

ボケボケですが(^^;)
いい記念になりました。

店の一角で、グッズが売られていたので、私はリトル・グリーン・マンの空気人形(空気でふくらませるやつです。)を買いました。
日本に帰って、ふくらませたら、身長120cmくらいになりました。
おそらく、実物大でしょう。
その写真も残ってなくて残念!

お店を出たところで、写真をパチリ。
手に持っているレジ袋に入っているのが、リトル・グリーン・マンの空気人形です。
よく見ると、緑色で、黒いアーモンド型の目が、うっすら見えます。

LITTLE A’LE’ INNの前でパチリ

時間があったら、このモーテルに泊まりたかったのですが、私たちは翌朝の便で日本に帰る予定でしたので、泊まる時間はありませんでした。
次に行ったときには泊まりたいなぁ〜と思いましたが、また行く機会あるかな?

エリア51に到着!

真っ暗な中、私たちは、更にUFOハイウェイを走りました。
すると、発見しました!
Black Mailbox です!
(メールボックスの写真は撮りませんでした。撮っとけばよかった。)
何も無い道に突然現れたメールボックスは、すごくシンプルなものでした。
よく見ていないと、見落としてしまうでしょう。
そこを右に入り、エリア51があるであろう方向に向かって、とにかく進みました。

そして、見つけました!
道の左側に『WARNING』の看板です。

エリア51の入り口(左側)WARNINGの看板

WARNING(警告)
MILITARY INSTALLATION(軍事施設)
と書いてあります。

そして右側の看板は、

エリア51の入り口(右側)RESTRICTED AREA の看板

NELLIS BOMBING AND GUNNERY RANGE(ネリス空軍基地爆撃・砲撃範囲内)
RESTRICTED AREA(立ち入り禁止区域)
NO TRESPASSING BEYOND THIS POINT(この地点から先に不法侵入するべからず)
PHOTOGRAPHY PROHIBITED(写真撮影禁止)

と書いてあります。
英語よくわかんなかったので、写真撮っちゃいました(^^;)
なお、この先に侵入すると、処罰されたり、銃殺されても文句は言えないというようなことが、書いてあったみたいです。

私たちが、ワーキャー言って、写真を撮っていると、右上の小高いところから、車のライトでパシパシッとパッシングされました。
「え?光った!何あれ?!UFO?!」
「パッシングされた!あそこにずっとおったんや!」
真っ暗でわかりませんでしたが、私たちは、ずっと見られていたのです。
パッシングは「そろそろ帰りなさいよ!」という合図でした。

私たちは、あわてて最後の1枚を撮影し、立ち去りました。

エリア51の入り口で、車のボンネットにカメラを置いて記念撮影

明るいときに行きたかったねー!と話しながら、帰途につきました。

帰りの途中で、もう1つ標識を見つけました。

Extraterrestrial Highway の標識

私たちは、Extraterrestrial Highway の端から端までドライブしたということですね。
こっちの標識には、そのまんまUFOが描かれてます!!!

この後、私は爆睡してしまいました。
鹿ちゃんは、一人寝ずに運転して、ラスベガスまで送り届けてくれました。
運転お疲れさまでした。m(_ _)m

つい最近、クレイジージャーニー(TBS系の番組)で、奇界遺産フォトグラファーの佐藤健寿さんが、エリア51を紹介していました。(2021年5月19日放送)
まさに、この場所でした。
番組が撮影されたのが2018年、私たちが訪れた17年後です。
エリア51の入り口の看板はほとんど変わってませんでした。
佐藤さんが訪れた時間は、昼間でしたので、周りの様子がよく見えました。
建物などは何もありませんでした。
そして、佐藤さんも、同じくパッシングされてましたwww

こちらのホームページで紹介されてましたので、勝手にリンクを貼らせていただきます。
クレイジージャーニー 謎のイベント「バーニングマン」へ佐藤健寿が潜入!「エリア51」もあり!
世界一有名な「エリア51」写真? 「クレイジージャーニー」で秘話明かされる

あの佐藤さんですら、最初に行かれたのが2003年だそうです。
その2年前に、私たちは行ったのです。
誘ってくれて、連れて行ってくれた鹿ちゃん、本当にありがとう!!!
とても貴重な楽しい思い出になりました。

長文をお読みくださり、ありがとうございました。
良かったら、私がUFOに乗った体験談も読んでみてください。
私が乗ったUFO