2013年11月3日(日)8:00 起床。
昆明のホテルの朝食
ホテルの2Fのレストランに朝食を食べに行きました。朝食はビュッフェでした。
炒飯、小さい肉まん、トマト、りんごを取って食べました。
手帳には、まずまずの味だったと書いてありました。
昆明の街を歩いてみた
飛行機の時間まで余裕があったので、少し外を歩いてみることにしました。
昨日は真っ暗でわかりませんでしたが、ホテルの外観はこんな感じで、なかなか立派な建物でした。
昆明の街には、近代的なビルが建ち並んでいました。
建設中の「昆明北駅」の近くに行ってみると、朝市をやっていて、野菜や果物を売っていました。
人もたくさん歩いていました。
みかんには心惹かれました。
買おうか買うまいか悩んだ末、何も買わずにホテルに戻りました。
みかん1つ買えなかったのには、理由があります。
1日目に乗った、中国東方航空で、周りの中国人は、ずっと大声でしゃべり続けていました。
隣の中国人は、飛行機に乗っている間中、ずっと肘鉄をくらわせてきました。
後ろの中国人は、ずっと背もたれを蹴り続けました。
斜め後ろの中国人は、私の頭めがけて、枕を投げてきました。隣の中国人がそれを拾い、また、斜め後ろの中国人が枕を投げる。それが延々繰り返されたのです。
羽田→上海、上海→昆明、どちらの飛行機も同じでした。
中国人は、日本人に対して、かなりの敵意を抱いているのだなと思い、とても怖かったです。
3時間も4時間も、日本人に嫌がらせを続けるとは、恨みの深さもすごいですが、体力もすごいと思いました。
そして、キャビンアテンダントも、ホテルのフロントも、頑として英語を話さず、表情は堅く、中国語は怒鳴っているように聞こえました。
私は、中国人がすっかり怖くなってしまいました。
10:00 ホテルをチェックアウトし、空港へ
チェックアウトのとき、フロントでもめました。
昨日デポジットを200元払い、ホテル代は99元、水2元を飲んだだけですから、99元返還されるはずなのですが、追加で102ドル払えと言うのです。
私は、必死に説明しました。102ドル追加で払うなんてとんでもないことです。
揉めにもめた末、フロントはあきらめて、99元をしぶしぶ私に返しました。
これで、更に、中国人が嫌になりました。
こんな状態ですから、タクシーを呼んでもらうこともできませんでした。
気を取り直し、ホテルの近くの銀行に寄り、両替できるか聞いてみました。
空港で両替するよりも、街なかの銀行の方がレートがいいですからね。
しかし、システムのトラブルで、両替はできませんでした。
もう少し歩けば、別の銀行があったのですが、もう時間がありません。
通りに出て、タクシーを拾うことにしました。
タクシーの運転手に英語が通じないことはわかっていましたので、私は紙に「昆明長水国際空港」と書いて、運転手に見せました。
運転手は、私が中国人でないとわかると、何かガミガミ言いながら、身振り手振りで私を追い払い、ピシャリとドアを閉めて去っていきました。
次に停まったタクシーは、「200元だ」と言いました。
昨日のタクシーは90元でしたから、ぼったくり過ぎです。そのタクシーは断りました。
3台目のタクシーは、私の前に停まりましたが、私の顔を見て日本人と気付いたのか、ドアを開けずにスピードを上げて走り去りました。
4台目のタクシーは、女性運転手でした。120元と言われました。高いですが、乗るしかありません。
11:40 昆明長水国際空港 着 チェックイン
やれやれです。
とにかく空港に着いて良かった。
飛行機の3時間前でしたが、チェックインカウンターは長蛇の列でした。
昆明からカトマンズに行く飛行機は、右側にエベレストが見えます。
私は絶対に右側の窓側の席を確保したかったので、飛行機の3時間前に空港に来たのです。
早く来た甲斐がありました。
右側の窓側の席が取れました。
空港でランチを食べようと思っていたのですが、元(げん)が残り少なかったので、銀行で1万円両替しました。501元になりました。(昨日と同じです。)
IMMIGRATION(出国審査)に行くと、そこも長蛇の列でした。
1時間くらい並んで、やっと自分の番が来たとき、私は自分の失敗に気付きました。
昨日、飛行機の中で入出国カードを記入したのですが、「外国人出境卡(DEPARTURE CARD)」は回収されたのですが、「外国人入境卡(ARRIVAL CARD)」は回収されなかったのです。
それで私は、その紙は必要ないのだと思い、捨ててしまったのです。
ところが、その「外国人入境卡(ARRIVAL CARD)」は、ここで必要だったのです!
幸い、また同じ紙に記入し直すだけのことだったのですが、再度一番後ろから、列に並ばなければなりませんでした。
結局、IMMIGRATIONの行列に2時間!ディズニーランド並みに並んだのでした。
この手の書類は、よくわからなくても、捨てずに取っておくべきですね。
搭乗ゲートに着いたのは、飛行機の出発時刻の20分前でした。
もう、昼食を食べる時間はありません。
1時間以上遅れて出発
搭乗ゲートでいくら待っても、搭乗は開始しませんでした。
出発時刻を30分くらい過ぎてから、「フライトが1時間遅れます」とアナウンスがありました。
もっと早く教えてもらえたら、ランチ食べれたのに。。。
ランチは食べられませんでしたが、喉が乾いたのでエビアン(350ml)を購入。18元(360円)でした。高っ!!!
私は、ネパールに着いたら、まず『TAAN(ネパール・トレッキング・エージェント協会)』に立ち寄って、TIMSカードを取得しようと考えていました。
TAANは、確か16時までの営業だったと思います。
飛行機が予定通り到着して、ギリギリ間に合う感じでした。
しかし、飛行機が1時間遅れることで、TAANに間に合わないことは確実になりました。
こうなったら、TIMSカード無しで入山するしかありません。
出発時刻から1時間以上経って、ようやく搭乗できました。
自分の席を見つけると、すでに中国人が座っていました。
私はチケットを見せて、そこは私の席だからどいてくれ、と説得しなければなりませんでした。
中国人は文句を言いながら、しぶしぶ席を空けました。
まったく、中国人とは、なんて厄介な人種なんでしょう!
機内食は昨日と同じ、スナック菓子の詰め合わせでした。
飛行機から見えたヒマラヤ山脈
ネパール時間の15:50頃、窓からヒマラヤが見えました。
雲海の上にそびえるヒマラヤの峰々、とても美しかったです。
右の大きな山が カンチュンジュンガ(8,586m)。
その左の塊(雲が掛かっている)が、右から マカルー(8,481m)、ローツェ(8,516m)、エベレスト(8,849m)、ヌプツェ(7,861m)、チョ・オユー(8,188m)。
その左の塊(写真左の3連山)が、右から マナスル(8,156m)、アンナプルナ(8,091m)、ダウラギリ(8,167m)。
その左にある台形の山はよくわかりませんでした。
16:40 カトマンズ・トリブヴァン空港着
カトマンズ・トリブヴァン空港は、とても小さな空港でした。
飛行機を降り、滑走路から小さな建物に入ると、とても小さな Bagage Claim が2つありました。
荷物はすぐに出てきました。
ここで、豆知識です。
ネパールやインドなど、床が砂だらけなのが当たり前の国で、ザックを預けるときは、ザックのレインカバーを付けておくといいです。
そうでないと、ザックがとんでもなく汚れるかもしれません。
荷物を受け取ってから、空港のトイレに入りました。
私が入ると、トイレの個室に入っていた、外国人女性2人が
「うそでしょ!信じられない!紙が無いわ!!」
「こっちも無い!どうしよう!!」
と話しているところでした。
私はティッシュペーパーを持っていたので、ドアの下からペーパーを渡してあげました。
2人はとても喜んでいました。
空港の出口に行くと、左側に銀行窓口がありました。
私は1万円を両替しました。Rs9,740(ルピー)になりました。およそRs1=1円です。
タクシーでタメル地区へ
出口の右手には、タクシーカウンターがありました。
タメル地区までのタクシーチケットはRs650でした。
出口を出たあたりから、すぐに日本人と判ったらしく、たくさんのネパリ(ネパール人)から日本語で話しかけられました。
「こんにちは!」「タクシーはこちらです。」「ホテルは決まってますか?」
ネパリは、みんな笑顔で人懐っこく、日本人大歓迎!といった雰囲気でした。
中国とは大違いです。
タクシーに乗ると、運転手の他にもう1人、助手席にネパリが乗りました。
助手席のネパリは日本語で話しかけてきました。
「ネパールは初めてですか?」「山に登りますか?」
以前、インドでいろんな騙し(だまし)の手口に遭った私は、「この助手席のネパール人は、私を騙そうとしているのだろうか?」と訝(いぶか)しみましたが、そんなことはありませんでした。
そのネパリは、途中で降りていきました。
たまたま、方向が一緒だったから、乗せてもらっただけのようでした。
タクシーは、普通の車で、タクシーらしき目印は一切ありませんでした。
道路には信号がありませんでした。
結構、交通量はありました。よく事故にならないなぁと思いました。
ネパールの道路は凸凹で、すごく揺れました。
だから、みんなゆっくり走っているので、事故にならないのかもしれません。
17:30 タメル地区のホテルにチェックイン
タクシーは、とても賑やかな細い路地に入っていきました。
タメル地区のメインストリートでした。
路面には店が立ち並び、たくさんの人が行き交っていました。
私が予約した『Hotel Silver Home』は、メインストリートから脇道に入り、少し行ったところにありました。
ホテルのスタッフは日本語が話せました。
ホテル代は1泊Rs1,100だったので、Rs2,000(1,000ルピー札2枚)を出すと、おつりの900ルピーが無いと言います。
私は小銭は40ルピーしか持っていませんでした。
すると「Rs1,040でいいよ」と、Rs60まけてくれました。アバウトなんですね。
(今考えてみれば、50ルピー札を1枚持っていたはずなのですが、札の見分けがつかず、気付かなかったのです。)
4Fの部屋に案内されました。
エレベーターは無く、階段でした。
ツインベッドの部屋でした。
ピンクでかわいいお部屋です。
でも、電気がとても暗かったです。
上の写真、カメラのフラッシュが当たっているところは明るいですが、下の方はすごく暗いですよね。
この下の暗い部分が、部屋の照明の明るさなのです。
これは、けっこうキツかったです。
部屋が暗いと、心が蝕まれる感じがしました。
ネパールで滞在したホテルは、どこもこんな感じで暗かったです。
シャワーを確認すると、ものすごくサビ臭かったです。
こんな臭い水では、シャワーを浴びることも、顔を洗うこともできません。
トイレを確認すると、トイレットペーパーはありませんでした。
そして、テレビもありませんでした。
ティハールのお祭り
買い出しと夕食のために、街に出ようと1階に降りると、ホテルの入り口に人だかりがありました。
行ってみると、エントランスの前の地面に色鮮やかなお花の絵が描かれていました。
この日はちょうど、ネパールのお祭り「ティハール」の3日目でした。
ティハールは、ヒンドゥー教のお祭りで、富と繁栄と豊穣などを祈るもので、別名「光のお祭り」とも言われているそうです。
お祭りは5日間に渡って開催されます。
3日目は「ラクシュミ・プジャ」と言って、富の女神ラクシュミーを家に招き入れるために、写真のような「ランゴリ」と言われる模様を描くのだそうです。
多くのホテルや店の前に、このランゴリが描かれていました。
女神を招き入れるお祭りと言うことで、女の子たちはキラキラした衣装をまとっていました。
とっても可愛かったです。
メインストリートに出ると、人がいっぱいで、とても賑やかでした。
まず私は、両替所に行きました。両替所は、タメルのストリートに何軒もあり、すぐに見つかりました。
2万円を両替、Rs19,760になりました。
両替所のお兄さんは、私にお菓子を2個くれました。
写真が無いのですが、おまんじゅうのような甘いお菓子で、1つはピンク、1つは白でした。
お菓子を配るのも、このお祭りの特徴のようです。
タメルの街で必要な物資を買い出し
次に雑貨店のようなところに入り、ティッシュとウェットティッシュを買いました。Rs200でした。
ティッシュはトイレ用、ウェットティッシュは体を拭くためです。
サビ臭いシャワーを浴びたくなかったので。
また、エベレスト街道のホテルは、お風呂やシャワーが無い場合が多いようですので、体を拭くウェットティッシュは必需品です。
私は、エベレスト街道の地図を買うために、本屋を探しました。
ホテルで道を聞いていたのですが、「すぐそこ」というような話だったのですが、けっこう歩いても、本屋は見つかりませんでした。
登山用品の店があったので、地図があるか聞いてみましたが、ありませんでした。
日本だと、登山用品の店に登山地図が売っているのですが、ネパールは違うようです。
登山用品店のおじさんは、本屋の場所を教えてくれました。
タメルの中心地「タメル・チョーク」に向かって歩いていくと、すごい人だかりがありました。
人をかき分けて、覗いてみると、赤い布で囲われたエリアの中に、大きなブッダの絵が描かれていました。
1辺が3mくらいあり、すべて花びらで描かれているようでした。
これを描くには、大変な時間と労力がかかったことでしょう。
タメル・チョークの角を曲がって、少し歩いたところに、本屋がありました。
お目当ての地図はすぐに見つかりました。Rs380でした。
そのすぐ近くにスーパーマーケットがありました。
いろんなものが売っていて、見ているだけで楽しかったです。
店内は外国人観光客がいっぱいで、みなさん、いろんなものを買い込んでいました。
私もいろいろ買いたくなりましたが、明日から登山です。
ガイド無し、ポーター無しのバックパッカーですから、荷物は最小限にして、なるべく軽くする必要があります。
なので、物欲をグッとこらえて、ナッツと水だけを購入しました。Rs310でした。
ネパール料理店が見つからない!
必要なものは入手できました。
次は夕食です。
ネパール料理店を探しましたが、不思議なことに、いくら探しても見つかりませんでした。
だんだん疲れてしまったので、ネパール料理はあきらめて、看板が目に入った日本料理の店に入ることにしました。
「おふくろの味」という店でした。
店内は日本人だらけでした。
ネパールに来るような、ちょっと風変わりな日本人が集まった、独特な空間という感じでした。
私は、豚肉とナスの味噌炒め定食を注文しました。Rs285でした。
良心的な価格ですね。味も普通に美味しかったです。
(とにかく店内が暗いので、影の無い写真は撮れませんでした。)
祭りの夜は続いた
夕食を食べ終えたのが20時ころです。
街はとても賑やかで、みな浮かれていました。
楽しそうに過ごしている人々を見ているだけで、私も楽しかったです。
こんな特別なお祭りの日に、偶然あたるなんて、ラッキーでした。
CD屋さんの前を通ると、ネパールの民族音楽のようなものが流れていて、女の子が踊っていました。
とっても上手でした。
もっともっと祭りを眺めていたかったのですが、足が心配になってきました。
実は、この旅行の2週間前に右足首を捻挫してしまい、テーピングでガチガチに固定して、やってきたのです。
明日から4日間、エベレスト街道を歩かなければなりません。
無理は禁物です。
私は、ホテルに戻って休むことにしました。
ホテルの前では、若者たちが踊っていました。
しばらく眺めてから、部屋に戻りました。
部屋に戻り、iPhoneを充電しようと、充電器をプラグに差し込んでみました。
うんともすんとも言いません。全然充電されませんでした。
変換プラグが必要なのかもしれないと思い、1Fに降りて、フロントのお兄さんに聞いてみました。
お兄さんが、フロントの充電器にiPhoneを差し込んでみると、ここでは充電ができました。
お兄さんは、充電器を私に貸してくれました。
4階の部屋に戻り、その充電器をプラグに差し込んでみましたが、またもや充電されません。
困りました。
でも、よくよく見てみると、プラグの差込口にスイッチがあって、そのスイッチを入れると、充電が始まったのでした。
壁のプラグの差込口にスイッチがあるなんて!思いもしませんでした。
充電器には何も問題なく、日本のiPhoneの充電器は、変換プラグなしで、そのまま使えることがわかりました。
ウェットティッシュで体を拭き、寝ようとしましたが、祭りの音楽や喧騒は深夜まで続き、なかなか眠れませんでした。
2日目に使ったお金
昆明のホテルにあった水(500ml) | (2元) | 40円 |
昆明のホテルから空港までのタクシー | (120元) | 240円 |
昆明の空港でエビアン(350ml) | (18元) | 360円 |
カトマンズの空港からホテルまでのタクシー | (Rs650) | 650円 |
カトマンズのホテル(1泊素泊まり) | (Rs1,040) | 1,040円 |
ティッシュとウェットティッシュ | (Rs200) | 200円 |
エベレスト街道の地図 | (Rs380) | 380円 |
ナッツと水(2L) | (Rs310) | 310円 |
豚肉とナスの味噌炒め定食 | (Rs285) | 285円 |
踊っていた女の子にチップ | (Rs100) | 100円 |
合計 | 3,605円 |