エベレスト街道ひとり旅(5日目:ナムチェ→シャンボチェ→モンジョ)

山旅

2013年11月6日(水)6:00起床。
この日は、ホテルに荷物を預かってもらい、山頂アタックバッグでシャンボチェの Hotel Everest View に行き、テラスでコーヒーを飲んで、ホテルに戻り、さらにパクディンまで下山する予定でした。
300m登って、1,200m下山する。
かなり厳しいルート設定です。
一刻の猶予もありません。
パッキングと身支度をすませ、7:00にダイニングに行きました。

エベレスト街道の朝は遅い

ダイニングには、誰もいませんでした。
仕方なく、席に座って待っていると、数分後に調理場にスタッフが入ってきました。
スタッフは、客がいることに気付かず、歯磨きを始めました。
とにかく、待つしかありません。
注文を聞きにきてくれたのは、7:20くらいだったと思います。

私はチーズトマト・オムレツ、シナモンパンケーキ、レモンティーを注文しました。
オムレツはチーズしか入ってませんでした。- -;
でも美味しかったです。

トマトが忘れ去られたチーズオムレツ
シナモンパンケーキ

8:10 ホテルをチェックアウト

食事の後、充電を頼んだiPhoneを受け取り、ティッシュペーパーを購入しました。Rs600でした。
チェックアウトすると、宿泊費と食事代を合わせてRs1,500ということでした。
私はRs2,000を支払い、シャンボチェでエベレストを見て戻ってくるので、それまで荷物を預かってもらえるか聞きました。
責任は持てないけど、そこに置いていっていいよ、とのことでした。
‘そこ’とは、ホテルの玄関の外のことです。
ちょっと悩みました。
貴重品はもちろん持っていきますが、それ以外の荷物を外に置いて行っていいものか。
しかし、50Lのザックを背負って、ナムチェとシャンボチェを往復することは、私の想定外でした。
もし、荷物を背負って行ったら、今日中にパクディンまで下山することは絶対にできないでしょう。
私は、シェルウィ・カンバホテルに出入りする人を信じることにしました。
(これは、軽率な判断だったかもしれませんが。)

ナムチェからシャンボチェへ

私は、ザックをシェルウィ・カンバの玄関の前に置き、出発しました。
天気は快晴。
エベレストは確実に見えるでしょう。

シェルウィ・カンバホテルから見えた山

Namche から Shangboche へ

この道を登ります。

Namche から Shangboche への道

けっこう人が歩いています。
それにしても、なんて綺麗な空なんでしょう!

シャンボチェへの登り1

まだまだ登ります。
旗が見えてきました。

シャンボチェへの登り2

旗のたもとに到着。
高度がかなり上がり、周りの山の見え方が違ってきました。

シャンボチェへの登り3

この辺りで急登は終わり、なだらかな道に変わりました。
丘の上に建物が見えてきました。

シャンボチェへの登り4

この辺りで、白人男性から声を掛けられました。
「どうしてマスクを付けてるの?」
「空気が乾燥してるから。」
「そうかい?僕は感じないなぁ。」

実は、私は、エベレスト街道を歩く間中、ずっとマスクをしていました。
数年前に、友人がカラパタールまで行ったのですが、その友人から「マスクをした方がいい」とアドバイスをもらっていたのです。
エベレスト街道は、砂埃がすごくて、しかもただの砂じゃなく、動物の糞尿が乾燥したものだから、何日もそれを吸い続けると肺がやられてしまうというのです。
友人は糞尿混じりの砂埃を大量に吸ってしまい、肺が苦しくなり、咳が止まらなくなって、それが帰国後2ヶ月以上も続いたと言っていました。

でも、エベレスト街道で私以外にマスクをしている人は、一人も見ませんでした。

Shyangboche Panorama Hotel

建物のところまで登ってきました。
Shyangboche Panorama Hotel でした。
ホテルの横を迂回していきます。
すると。。。

9:30 エベレストが見えた!

ホテルの塀の向こうにエベレストが見えた

これは!!!
私は、近くを歩いていたインド系のおじさんと顔を見合わせました。

(エベレストを指差しながら)「Everest?」
インド系のおじさん(真顔で頷きながら)「Everest!」
私たち「Ohhhhhh!!」

私たちはハグをして喜びを分かち合いました。
さらにホテルの敷地を回り込むと。。。

シャンボチェから見えたエベレスト

見えました。
絶景です!!!

右から、Ama Dablam(母の首飾り 6,812m)、Lhotse Shar(8.393m)、Lhotse(8,516m)、Everest(8,849m)、(黒いピークを1つ飛ばして)Taboche(6,542m)。
黒いピークは、Mehra Peak(6,476m)かなぁ。。。

エベレスト

私は、ここでしばらくエベレストを眺めました。
私と同じく、エベレストを眺めている人が10人くらいいたと思います。
そのとき、白人男性が「写真を撮ってあげるよ。」と声を掛けてくれました。

エベレストをバックに満面の笑み

もう、Hotel Everest View まで行く必要は無いと思いました。
ここで十分満足です。

9:40 下山開始

今日の下山の道のりは長いです。
私は早速下山することにしました。

シャンボチェから見下ろしたナムチェの街

ナムチェを見下ろしながら下山です。
私が泊まったシェルウィ・カンバも見えました。(下の写真の青い屋根)

下山する人とシェルウィ・カンバ

写真右上に写っているのは、国立公園博物館でしょう。

下山中、大阪から来た4人組に出会いました。

おっちゃん「日本人やないの!一人で来たん?」
「はい。一人です。」
おっちゃん「ほんなら、20万もかかってへんやろ。わしら、ツアーで1人40万やで。」
「そうですね。20万はかかってないです。^^;」
おっちゃん「航空会社どこ?」
「中国東方航空です。」
おっちゃん「チャレンジャーやなぁ(笑)。中国東方航空は、オーバーブッキングがすごいから、乗れませんって言われることしょっちゅうやで!ちゃんと乗れた?」
「そうなんですね ^^; はい。ちゃんと乗れました。」
おっちゃん「今日、どこまで行くん?」
「パクディンまで下山しようと思ってます。」
おっちゃん「すごいなぁ。ほな、気ぃつけて!」
「はい。ありがとうございます。気をつけて!」

大阪のおっちゃんとおしゃべりして、心が和みました。

10:40 ホテルに戻る

シェルウィ・カンバのストゥーパとマニ車

ホテルに戻ると、玄関の前に、宿の女将さんと女の子が座って、日向ぼっこしていました。
私のザックの横で。
責任は持てないと言っていましたが、見ていてくれたのかもしれません。
私のザックは、朝私が置いた、そのままに置いてありました。
「エベレスト見えました!」
と女将さんに声をかけると、「良かったね」と笑顔で言ってくれました。

さぁ、ナムチェとも、これでお別れです。
ナムチェの街よ、私を迎え入れてくれてありがとう。
また会おうね!

ナムチェよ、ありがとう!

11:10 ナムチェ発

ナムチェのメインストリートを通って、正面入口のゲートを出たのが11:10でした。
後は、来た道を帰るだけです。
ここから2時間半、ひたすら下山しました。

途中の広場(Everest First View Point)では、また、おばちゃんがみかんを売っていたので、1個買って食べました。(Rs80)
それ以外には、とにかく何も無かったです。

13:50 Larja Bridge を渡る

ラージャ・ブリッジ

ルクラ 〜 シャンボチェ間で、一番大きな橋は、Larja Bridge でした。
この橋は、2段になっていて、上(写真中央)が新しい橋、下(写真右下)が古い橋なのだそうです。
私は、たまたまですが、行きは下を通り、帰りは上を通り、両方の橋を渡ることができました。

ラージャ・ブリッジを振り返る

14:00 Jorsalleで遅い昼食をとる

やっと、建物が出てきました。
ようやくJorsalleに到着です。
レストランがありました。
私はマカロニ・ベジタブルを注文しました。
究極にお腹が空いてたせいでしょうか? このマカロニが、めちゃくちゃ美味しかったです。^^

Jorsalleで食べたマカロニ・ベジタブル(絶品)

マカロニとコーラでRs650でした。
小さな男の子が運んでくれました。
可愛いかったので、Rs100のチップをあげると、すごく喜んでくれて、その姿がまたまた可愛かったです。

15:00 Jorsalleのチェックポストを通過

道中に、いくつかのチェックポストがありました。
軍人さんらしき人が立っていて、TIMSカードのチェックを受けます。
軍人さんと言っても堅い感じではなく、人懐っこく笑顔で話しかけてきます。
ネパリは特に結婚話が好きらしく、ネパールで何度か同じことを聞かれました。

ネパリ「Are you married ?」
(TIMSカードを見ましたから、私が41歳ということを知っています。)
「No.」
ネパリ(信じられないという顔で)「Why are you not married ?」
「I don’t know.」
ネパリ「I don’t believe it.」(ニヤニヤ顔)

どうやら、信じてもらえなかったようです。
日本では、40代で独身の女性はいっぱいいますが、ネパールではめずらしいのでしょうね。
なんで結婚できないのかは、私の方が知りたいです。汗)

そこから少し歩くと、Monjoの村でした。
もう、15時を過ぎています。
Phakdingまで下山するのは無理だと判断し、この日はMonjoに泊まることにしました。

トレッキング3日目のルートマップ

Monjoで、もう一度Wi-Fiが使えそうなホテルを探してみましたが、やっぱり見つかりませんでした。
私は、行きに泊まったのと同じ「Hotel Mini Tibet」に泊まることにしました。

15:15 Hotel Mini Tibet にチェックイン

ホテルに入ると、ご主人のMigmarさんも、女性スタッフもとても喜んでくれました。
本当に感じのいいホテルです。
部屋に入り、すぐにシャワーを浴びました。
すると、なんと! 熱々のホットシャワーが出るじゃないですか!!!
あー天国です。生き返りました。
前々日は、ガスの元栓が閉まっていたのでしょうか?
それか、遅い時間になると、水道管が冷えて、お湯が出ないのかもしれません。

この後、写真がぜんぜん撮れていませんでした。
ここからは、写真なしです。

夕食はピザとミルクティーにしました。
ピザ生地は、変わった味がしました。
「この生地は何でできてるの?」と訊くと、「wheat bran(ふすま)」ということでした。
ピザ生地の主張があまりに強く、具の味を感じませんでした ^ ^;
チーズはヤギの乳のチーズだそうです。

ダイニングのストーブの前で、ネパリのおじさんが、お酒を飲んでいました。
おじさんは、私に声をかけてくれました。
なんと、おじさんの息子さんは、日本の立山で働いているというのです。
(後で、宿のご主人Migmarさんのお父さんだとわかりました。日本にいるのは、Migmarさんの弟さんでした。)
おじさんは透明のお酒を飲んでいました。自家製だそうです。
私にもついでくれました。すごく強いお酒でした。
お酒は苦手なのですが、がんばって全部飲みました ^ ^;
(おそらく、ロキシーという焼酎だと思います。)

またもや、星見れず

今日こそは星を見ようと、夜中に部屋の窓を開けてみましたが、どう覗き込んでも星は見えませんでした。
これは、外に出てみるしかなさそうです。
私は部屋を出て、ホテルの裏庭に出ようとしました。
ところが、ホテルの扉は外から南京錠が掛けられており、外に出ることはできませんでした。
これは想定外でした。
星空は、明日のルクラに掛けるしかありません。
しかたなく、部屋に戻って寝ることにしました。

5日目に使ったお金

ナムチェのホテル代(食事等込み)(Rs2,000)2,000円
みかん(Rs80)80円
昼食のマカロニとコーラ(Rs650)650円
チップ(Rs100)100円
合計2,830円

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