大菩薩嶺(日本百名山/2,057m)

雷岩からの眺め

★登った日
2021年5月15日(土)日帰り
曇り → 晴れ

★ルート

9:10 上日川峠(1,585m)→
10:35 大菩薩峠(1,897m)→
12:40 大菩薩嶺(2,057m)→
13:55 上日川峠(1,585m)→
16:35 大菩薩の湯(820m)
歩程:約5時間25分
標高差:登り472m、下り1,237m
ルートの詳細は、山のしおりをご覧ください

アクセス

地元(神奈川県大和市)の最寄り駅から5:53の電車に乗り、8:03甲斐大和駅に到着しました。
甲斐大和駅への電車(JR中央本線・下り)は、前から2〜3両目に乗ると、階段の近くに降りることができます。
この日もたくさんの登山客が降りました。皆、我先にと階段を登り、改札を出てすぐ左のバス停に向かいます。

甲斐大和駅からのバス(栄和交通ののホームページ)
バスの本数は少ないです。運良く8:10の1本目のバスに乗ることができました。
これを逃すと次のバスは9:20です。
コロナ渦ですので、いつもより人は少なかったと思います。
8:10の1本目のバスの後、すぐに臨時便も1本出ていました。

途中のバス停で、どんどん人が降りていきました。この辺は、登山道がいろいろあるのです。
バスに乗ること40分。上日川峠に着きました。バス代は1,020円。ICカードは使えず現金のみですので、用意しておくと良いです。

上日川峠には駐車場があり、車で来る人も多いです。
ロッヂ長兵衛では軽食が取れます。トイレもあります。
大菩薩の宿 ロッヂ長兵衛のホームページ

上日川峠から大菩薩峠へ

こちらが登山口です。

上日川峠 登山口

福ちゃん荘までは、なだらかな道です。

上日川峠から福ちゃん荘への道

25分程で福ちゃん荘に着きました。こちらでも軽食が取れます。宿泊もでき、お風呂もあります。
山小舎 福ちゃん荘のホームページ

福ちゃん荘

ここから右に行くと大菩薩峠、左に行くと大菩薩嶺になるのですが、私は右の道を行きます。地図で言うと反時計回りになります。

こんな感じのなだらかな道を登っていきます。
福ちゃん荘と大菩薩峠のちょうど中間くらいにベンチがり、休憩にちょうどいいです。

福ちゃん荘から大菩薩峠への道

福ちゃん荘から45分ほど歩くと、介山荘が見えてきます。
大菩薩峠はもうすぐです。

介山荘が見えてきた

介山荘の手前にトイレと休憩所があります。

介山荘は立派な山小屋です。お土産を買ったり、昼食を取る人が多いようです。
介山荘のホームページ

介山荘(大菩薩峠)

介山荘の目の前が大菩薩峠です。
ここから景色が一気に開けます。
天気が良ければ、富士山、南アルプス、乗鞍岳、八ヶ岳、雲取山、大菩薩湖、甲府盆地の絶景が広がります。

この日は、残念ながらガスがかかっていました。大菩薩はくもりのときは、こんな感じが多いです。
下の写真は2016年10月30日ですが、このときもかなりガスっていて、もう、10m先は見えない感じでした。

大菩薩峠(1,897m)

大菩薩峠から大菩薩嶺へ

ここからは、天気が良ければ最高の眺望を楽しみながら、とても気持ちの良い尾根歩きになります。

大菩薩峠から見る、これから登る尾根

15分ほど歩くと賽ノ河原に着きます。
大菩薩峠休憩舎があります。

賽ノ河原、大菩薩峠休憩舎

途中、こんな岩ゴツゴツのところもあります。

ちょっとした岩場

賽ノ河原から40分ほど歩くと、雷岩に着きます。
雷岩は絶景スポットです。
晴れていれば、雷岩の上に腰掛けてランチを食べる人が多いのですが、この日はくもりで強風だったため、みんな風を避けて、雷岩の下で休憩していました。

雷岩の上から、休憩している人たちを見る

雷岩での体感温度は3℃くらいだったと思います。
強風と低温で、バーナーの日がなかなか点きませんでした。
岩とザックと自分の体で風を遮り、なんとか点火し、ラーメンを作りました。
低温、強風の中に留まると低体温症の危険がありますので、急いで食べました。

山で食べるラーメンはうまい!

ラーメンを食べ終えたところで、少しガスが晴れて、景色が見えてきました。

雷岩からの眺め

雷岩から10分ほど歩くと、大菩薩嶺です。
大菩薩嶺からは眺望はありません。

大菩薩嶺(日本百名山、山梨百名山、2,057m)

大菩薩嶺から上日川峠へ

上日川峠に下山する場合は、もと来た道を戻ります。
ここを間違えて、進行方向にまっすぐ進み、丸川峠方面に降りてしまうと、かなり急坂のキツイ下山道となります。
上日川峠に車を停めている人は、大変な大回りをすることになりますので、注意してくださいね。
(3回に1回くらい、間違えた人たちに出会います。)

雷岩に戻り、福ちゃん荘に向かって下山します。
下山道はこんな感じで、結構急坂でガレてます。慎重に下山します。

雷岩から上日川峠に向かって下山

40分ほど下山すると福ちゃん荘です。
そこから更に20分ほどで、上日川峠に着きます。
ロッヂ長兵衛でアイスコーヒーを飲みました。
ロッヂ長兵衛の写真を撮り忘れてしまったので、メニューの写真だけです。
ビールを飲みながら、山菜の天ぷらを食べている人たちがいました。とても美味しそうでした。
ほうとう、ぶどうジュース、地酒などもあります。

ロッヂ長兵衛のメニュー

初心者の方は、ここからバスで下山するのが丁度良いと思います。
もうちょっと山歩きを楽しみたい私は、ここから大菩薩の湯まで歩きます。

上日川峠から大菩薩の湯へ

ロッヂ長兵衛の少し先を左に入ります。
道標には「裂石」と書かれています。

ロッヂ長兵衛から裂石方面へ

私は、この下山道が大好きです。
歩きやすく、とても美しい道です。人がほとんど歩いていないので、大自然を独り占め、満喫できます。

この道中、たった1組だけ、人に会いました。
ご夫婦で上日川峠に車を停めて、大菩薩嶺からの下山道を間違えて、丸川峠方面に降りてしまったそうです。
丸川峠登山口まで降り、さらに上日川峠まで登り返しているところでした。
大変だったと思います。お疲れさまでした。

この日は、午後からは晴れて、新緑がとてもきれいでした。

白樺と新緑
花も咲いてる
息を呑む美しさ!

なんて綺麗なの!!!
写真をいっぱい撮ってしまいました。

景色に気を取られて、転ばないよう注意です。
道が判りにくいところもありますので、ルートファインディングに慣れていない人は注意してくださいね。
山側と谷側、どっちを行くか悩んだ時は、谷側を行ってください。
山側は滑落の危険があります。(どっちにも足跡がついているので、悩むと思います。)

例えば下の写真のようなところは、左右の山側には行かず、真ん中の谷を歩いてください。

谷を歩くべし!

美しい下山道を1時間10分ほど歩くと、千石茶屋があります。まるでオアシスです!
ほうとう、キーマカレー、ナポリタン、みそもち、田舎おしるこ、などが食べられます。(しかも安い!)
オススメです!

千石茶屋

私は梅ジュースを飲みました。美味しい!!!
長時間歩いて、疲れた体も心も生き返る感じがしました!

梅ジュース 150円

この後、一度、舗装道に出るのですが、また山道に入っていきます。そして再度、舗装道に出ます。
30分以上舗装道を歩くことになりますので、登山靴から歩きやすい靴に履き替えると良いです。

千石茶屋から30分ほど歩くと、大菩薩峠登山口に着きます。
トイレがあり、番屋茶屋があります。
ここから塩山駅行きのバスに乗ることができます。

番屋茶屋(大菩薩峠登山口バス停)

さらに10分ほど歩くと大菩薩の湯です。
(コースタイムでは10分となっていましたが、だいぶ疲れていましたので、20分くらいかかりました。)
大菩薩の湯のホームページ

大菩薩の湯

市外在住者は3時間以内の利用だと620円です。
この時は、コロナ渦で東京都などに緊急事態宣言が出ていました。
緊急事態宣言発令地の人は入館できなくなっていました。

露天風呂に入った後、夕食を食べていこうと思っていたのですが、レストランは15:30に閉まってしまうそうです。
土産物店を物色し、休憩室でバスを待ちました。
バスは本数が少ないです。土日は18:33発が最後のバスですので気をつけてくださいね。
大菩薩の湯からのバス(大菩薩の湯のホームページ)

大菩薩嶺の旅の感想

今回は、お昼過ぎくらいまで曇っていたため、稜線からの景色は見れませんでした。残念でした。
それでも、山を歩いているだけで、楽しいんですけどね。
午後からは晴れて、美しい新緑を見ることができました。
特に、上日川峠から千石茶屋までの道がとても美しかったです。
千石茶屋の梅ジュース、かなり気に入ってしまいました。
次は、千石茶屋で夕食を食べようと思います。